とある場所で太陽光発電の設置工事をしていてふと周りを見渡すと、
周りの屋根にもちらほら太陽電池が、そして太陽光発電も徐々に増えてきているなぁと実感。
しかし、違和感を感じその屋根をよく見てみると、ん?屋根から太陽電池がはみ出してない?
それが上記の写真なのですが、寄棟屋根の角から太陽電池がはみ出しています。
私が受けているメーカー講習ではこの太陽電池の施工はまずNGです。
お施主様が太陽電池を乗せれるだけ乗せてといってもこれはお勧めできません。
なぜならこの隅のはみ出した部分は裏側からかなりの風圧を受けているでしょう。
引き抜き強度を計算されているから大丈夫と思うかもしれませんが、通常の屋根におさまった状態での話であり、
このような設置の場合では引き抜き強度が正規に保たれるとはとても思えません。
しかも金具の設置がかなり屋根の端部に来ていることを考えますと、おそらく垂木固定ではなく野地板固定でしょう。
野地が万が一腐るようなことがあればこのモジュールは飛ばされてしまうかもしれません。
やはり太陽光発電システムは一度取り付けてしまえば家同様、とても長い期間使用される設備です。
多くの容量を設置したい気持ちはわかりますが、適正な設計・施工という最低限の決まりは守らないといけないのではないでしょうか?
不具合事例や事故によって自然エネルギーの普及拡大にストップがかかることは、あってはならないことだと強く思います。
太陽光発電システムの施工や販売に関して再度モラルを考えさせられました。
太陽光発電システム
2012年05月08日
太陽光発電システムの設置工事中に・・・
メーカーなのか施工業者なのか?