最近は低価格を謳い文句に太陽電池を販売しているところや、長期保証を前面に出しているメーカーや販売会社も数多くあります。
しかし、本当のところ安く設置できる事だけがメリットなのでしょうか?長期の保証は本当に約束されているのでしょうか?
それはあくまでメーカーが存続していての話であり、太陽電池メーカーがなくなってしまう、
または近年の液晶事業のように撤退してしまっては保証する会社自体がなくなってしまうのです。
また、設置施工してもらった会社がどこまで設備のことを理解し、メンテナンスを行なっているかということも重要になってきます。
みなさんはメーカーが保証する公称出力値の何%という数値の算出の仕方がどのようなものかご存知ですか。
ほとんどの方がわからない、または今のシステム容量に対して何%と勘違いしている方が大半だと思います。
メーカーが定める本来の保証数値を割り出すには、太陽電池モジュールの温度を25度に保ち、
平米あたり1000wという光を太陽電池モジュールに照射してはじめてその公称出力値が算出できます。
そのような条件が屋根の上で再現できるかといいますと、ほぼ不可能に近いのです。
このようなシステム保証の一例をあげてみても専門知識は必要になってくるのです。
また専門知識だけでなくこのような症状は毎月や毎日の発電量の確認だけ、
もしくはメーカーの推奨する太陽電池の目指点検や接続箱での電圧チェックだけでは発見はほぼ不可能なのです。
太陽発電システムという発電所を保守する、メンテナンスするということはそれなりの設備や知識が必要となり、
そのことを早期発見することがお客様の売電、大きな事故を未然に防ぐということになるのではないかと考えております。
安く設置できることはとてもおおきなメリットです。しかし、近年急成長する海外メーカーやきちっとしたメンテナンスを考慮していない
販売会社での設置は、お客様自身もより慎重に検討しなくてはならないのではないかと考えます。
きちっとした設備をきちっとした形でメンテナンスしてあげることが、
本当の意味での安全でクリーンなエネルギーの普及拡大につながるのではないかと考えます。
太陽光発電システム
2012年04月12日
太陽光発電システムの低価格競争とメーカーの保証
普及に反比例して各メーカーは製造に苦戦