昨今の天候はほんと異常と言ってほどですね。
当社にて施工させていただきましたお客様から雷が激しかった翌日に連絡があり、
公共用発電モニターのパワーコンディショナー部分が故障中と表示され、
発電がされていないとのことでした。
早速工場へお邪魔させていただき、10kw5台を並列させているパワコンの液晶画面を見ると、
全てにエラーの表示。これは雷が入ったかなと心配になり、
マニュアル熟読後に再度パラメーター等を確認すると、系統側の過電流による停止エラーとのこと。
公共産業用の太陽光発電システムは住宅用と異なり、高圧設備により連系されています。
このため住宅用の設備と異なり地絡過電圧継電器による保護やパワコン内部にも様々な保護装置がついています。
誘導電流等を感知して停止させたり、設備の確認をさせるようなこまかな仕様になっているため、
メーカーのメンテナンスに任せきりにしたり、公共産業用の太陽光発電システムの設備がわからないままメンテナンスを行うことはかなりのリスクが後にかかってくると考えてよいでしょう。
パワーコンデショナーの整定値や出力電圧、日射計や気温計の設定、表示装置の設定もかなりの専門知識が必要になります。
発電していないシステムを前に、メーカー対応を待っていてはお客様に多大な損害を与えてしまうことも考えられますので、メンテナンスにはよりいっそうの知識が要求されるようになるのではないでしょうか。
太陽光発電システム
2012年05月31日
落雷等によるパワーコンデショナーの故障表示や異常表示について
公共産業用パワーコンデショナーの停止