このイメージ写真。少しわかりにくいかとおもいますが、これは新築住宅の基礎の立ち上がり部分を撮ったイメージです。これがどうかしたの?という方がほとんどだと思いますが、実はこれ新築の工事をする電気工事店ではなく電力会社が工事をした配線なのです。では、この配管の立ち上がりと配線が何を意味してるのかといいますと、これは屋根のアースなんです。「屋根にアース工事?」・「避雷針のこと?」と思う方は結構電気の勉強をされてますねぇ。しかし、そうではないんです。このお施主様の住宅の上空には電力会社の送電線が通っています。この送電線が万が一なにかの拍子に切断し、屋根にふれた場合速やかに地面に電気を逃がす役割を果たすのがこの黒い線なのです。今回は二ヶ所で地面に電気を逃がす仕様になっているようで、配管には電力会社のマークが入ったシールがはられていました。この配線はなにも言わなければ露出にて配線されてしまうことが多いようですが住宅などで意匠を大事にしたいなどの要望にもこたえてもらえますので、このような場所での新築の際には交渉してみてはいかがでしょうか?
電気の豆知識
2011年03月24日
高圧電線下での新築工事
新築住宅の事例