今日は当社が推奨するエコヌクール(ヒートポンプ式温水床暖房システム)の気になる電気代の話を少しさせてもらいます。
「エコヌクールやヒートポンプを使った床暖房って言われても、フィルム型などのヒ-ターと比べて実際の電気代がどれだけ安くなるの?」ホームページなどで調べてもあまりピンと来なかったりすると思います。
この三菱電機㈱のエコヌクール(温水暖房システム)の電気代が他の暖房システムと比較して安いということは、寒冷地で多く導入されているという点からも言えることだと思います。
しかし、実際他のヒーターと比べてどのくらい安くすむの?ということなんですが、面積やシステムにもよりますが、電熱式のヒーターに比べると電気代が約1/3でまかなえてしまうということがざっくりとした説明です。
では、なんで安く済むの?ということですが、それは昔の温水器からエコキュートにシステムがうつりかわってきたことと同様に、温水器は電気のヒーターによる電気の消費熱で温水を作るのに対し、エコキュートは羽根のついた室外機(ヒートポンプ)で空気を圧縮し、その圧縮熱でお湯を作り出してるのです。
ただ今回のお話は床暖房ですので原理は一緒でもエコキュートとの違いは、エコキュートは深夜電力で電気をまかなうのに対し、床暖房に利用したヒートポンプは使用するときに運転しますので、日中に床暖房を使用すれば、日中に電気代が発生してきます。
そこで肝心の暖房としての比較ですが、同じ面積の電熱器のようなフィルム式の床暖房と比較すると電気代は約1/3になります。
「電気の量100に対して温める能力が100」つまり電気を使用すれば使用しただけの温め方をするのが一般的なフィルム式の床暖房や電気ストーブなのです。
それに対してインバーターで制御され、ヒートポンプを回す電力だけで、空気の圧縮で熱を作り出すこのシステムは、「電気の量30程度に対して温める能力が100」という前者のシステムと比較して消費電力が約1/3という、とても省エネなシステムがこのエコヌクール(ヒートポンプ式温水床暖房)なのです。
導入コストは確かに他と比べ多少コスト高ではありますが、ランニングコストで回収しきれるだけのメリットを発揮してくれるのは間違いないでしょう。
あるお施主様で、新築時にフィルム型のヒーターを導入し、冬場に莫大な電気代になり現在では冬場は灯油ヒーターという方がいらっしゃいます。
当社にて床の張替えから検討したいとのお話も頂いているくらいです。
住宅は一生に一度の大きな買い物ですし、設備は快適に過ごすための重要な役割だと思います。
主要な設備には将来を見据えた施工をお勧めします。
電気の豆知識
2010年10月12日
気になるエコヌクールの電気代!?
電気代を節約しよう!